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神様とご利益

水かけ地蔵

水をかけて祈願するとご利益がいただける、「水かけ地蔵」。
地主神社境内の地中からお出ましになった不思議なお地蔵様です。

水かけ地蔵とは

地主神社境内の一番奥で、ひっそりとたたずんでおられるお地蔵様がいらっしゃるのをご存じでしょうか。身の丈50センチほどの小さなお地蔵様です。長らく地中にお隠れになっていたところを、近年になってお出ましになり、こうして私たちを見守ってくださるようになりました。

 地中では厳しい修行に明け暮れておられたせいでしょうか、残念ながらお顔やおからだはところどころ失っておられますが、その穏やかなたたずまいには不思議に心癒されるものがあり、お地蔵様の徳の高さがしのばれます。水をかけて祈願するとご利益がいただけるため、「水かけ地蔵」とお呼びしています。

子どものように素直な心で

なぜこのお地蔵様が地主神社にいらっしゃったのか、詳しいことは古い時代のことなので分かりません。
 もともと京都では、お地蔵様をまつる「地蔵盆」が盛んでした。お地蔵様は子どもにゆかりの深い存在であると考えられたことから、毎年お盆の季節になると子どもたちがお地蔵様のまわりに集い、楽しいひとときをすごしていました。
 『南総里見八犬伝』の作者として知られる曲亭馬琴も、江戸時代に地蔵盆の様子を次のように描いています。

京の町々地蔵祭あり、…(中略)、地蔵尊を安置し,いろいろ備へ物をかざり、(羇旅漫録)
 (京都の町では地蔵盆が行われ、お地蔵様にいろいろとお供えをして…)

 森羅万象をつかさどる神様の前では、私たちも小さな子どものようなもの。地主神社の水かけ地蔵様も、ともすれば忘れがちな素直な心を私たちに思い出させるために、お姿を現してくださったのかもしれません。

私たちの代わりに水を受けて

水には古来、けがれを洗い流す力があると信じられてきました。『古事記』にも、死者が暮らすという黄泉国(よみのくに)から帰ってきたイザナギノミコトが、からだについたけがれを川で洗い流す場面が描かれています。

中つ瀬に堕(お)ちかづきて滌(すす)ぎたまふ時…(古事記)
 (中流の瀬に入って、からだを洗いきよめられたとき)

 私たちの心にたまった悩みや心配事も、水を流すようにきよめられるとよいのですが、なかなか簡単にできるものでもありません。地主神社の水かけ地蔵様は、そんな私たちのかわりにその身に水を受けることで私たちの心をきよめ、ご利益を授けてくださいます。どうぞ、素直な気持ちでお水をおかけいただき、お願い事をご祈願ください。

水かけ地蔵の祈願方法

ひしゃくを軽くすすいで清めてください。

水をくみ、お地蔵様のおからだにかけます。

お願い事をご祈願ください。