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縁結び 恋愛成就 京都地主神社だより平成31年3月号

date2019年3月1日

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◇◆◇神・こころ・ひと・日々新たに◇◆◇

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京都地主神社だより
~平成31年3月号~
NO.217 平成31年3月1日
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◆今月のご案内


▼今月の宮司の言葉

年度末の3月になりました。学生であれば卒業式や進級、社会人であれば異動や昇進など、環境の変化への準備期間で、年末より年度末のほうが慌ただしい方も多いと思います。平成から新元号が近づいているので尚更でしょう。

こんな時期に注意が必要なのは、体調管理です。カラダの変調は、不安な心から出やすいわけではなく、期待に膨らむ心からも出るようです。良いことでも、そうでないことでも、心は揺れます。どうしても環境の変化に早く対応したくて、どこかで、無理をしてしまうのでしょうね。

そんなときは、良い意味で自己中心的になってみましょう。自分のためにやるからこそ、結果的にみんなのためになるものです。周りのことを気にして、集中力を失ってしまわないように、まず自分に集中してみるのです。そうすることで、自分にゆとりができ、やるべきことの整理がついて、かえって周りが見えてくる。環境の変化には、このようなことで、対応していけるかもしれません。

暖かい日には、神様をお参りして、心をリセットするのも、いいかもしれません。

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▼行事のお知らせ

  • 月例祭 えんむすび地主祭り 3月3日(日) 祭典午後2時
     

    えんむすび地主祭りは毎月第一日曜日です。
    祭典ご参加の方に開運こづちを無料授与致します。

  •  

  • えんむすび祈願さくら祭り 4月14日(日) 祭典午後2時
               (午後2時より「えんむすび地主祭り」)
     

    それぞれのお祭りについて詳しくは、こちらへどうぞ

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▼今月のトピックス

◇恋愛成就七夕祭「七夕こけし」受付

7月7日「恋愛成就七夕祭」の祈願短冊「七夕こけし」を授与しています。郵送でのお申し込みも受け付けています。詳しくは下記ページをご覧ください。

恋愛成就七夕祭「七夕こけし」」

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▼海月ルイの京都ラビリンス

◇「鳴神」

 歌舞伎十八番に「鳴神」があります。

 その昔、帝が皇子誕生のために、鳴神上人に願掛けをさせました。

 鳴神上人は高僧です。皇子が無事に誕生した暁には寺院を建立すると、帝は鳴神上人に約束しました。
見事、満願成就し、皇子誕生となるのですが、帝は寺院建立の約束を無視します。

 烈火の如く怒った鳴神上人は、都の北の果ての岩屋に籠り、龍神を滝壷に封印してしまいました。

 龍神は雲を招び、雨を降らせます。これを閉じ込めてしまうということは、雨を降らせないということであり、都は旱魃に見舞われ、人々は飢饉に苦しむのでした。

 ということで、朝廷は女性工作員を鳴神上人のもとに送り込むことにします。女性工作員は内裏一の美女が選ばれました。

 昔から、女スパイや工作員は美女が選ばれることになっています。成功率が高いからです。

 そしてその法則通り、高僧である鳴神上人も、工作員の美女に籠絡されてしまうのです。

 内裏一の美女は雲の絶間姫といいます。正確には、朝廷の女官なので「姫」ではありませんが、劇中ではそういうことになっています。

 芝居では、雲の絶間姫と鳴神上人との会話や遣り取りが丁寧に描かれますが、現代人であるわたし達が見てもちょっと笑えるようなセリフや仕草があります。

 女の身でありながら、都から山深い北の奥地に一人でやってきたのですから、「わけあり」に決まっています。鳴神上人も不思議に思い、事情を訊くのですが、雲の絶間姫はありもしない身の上話をするのでした。

 亡夫の残した衣を濯ぎたいのに水がないから困り果てております。水を求めてとうとうこの滝壷までやってまいりました。なのにやっぱりここにも水がない。いったいどうしたら良いのでしょうか。と嘆いてみせます。

 同情した鳴神上人はつい、美女の話に引き摺りこまれます。

 彼女は、出会った当初の夫に逢うために川を渡っていっただの、その際、裾が濡れるから着物をまくり上げちゃって大変だっただの、という話を実際に裾をめくりあげたりしながら、説明します。

 鳴神上人はぐいぐい引きつけられ、完全に「やられている」状態です。女工作員の思惑通り、首尾は上々、あと一歩というところなのですが、ふと、上人は彼女を疑います。

 こいつ、なんか調子いい奴だな、だいたい、こんな山奥にこんな美人が一人でやってくるなんて最初からおかしいと思ってたんだよ、と思ったのでしょう。

 しかし、朝廷の密命を受けた女工作員はそんなことでは怯みません。

 このまま雨が降らなければ飢饉はさらに深刻化し、早晩、都は壊滅状態となる。彼女の肩には国家の存亡がかかっているのです。

 どうあっても、鳴神上人が抱いた疑惑を払拭し、籠絡しなければならない。

 ここは一発かましてやれ、とばかりに「わたしは出家してあなたの弟子になりたいんです!」と言い放ちます。

 突然の出家宣言に度肝を抜かれる鳴神上人。

 え、何? 今何て言った? え? と、鳴神上人の脳ミソは混乱を極めたことでしょう。

 動揺するターゲットに、彼女はさらに追い打ちをかけます。

「あ、なんかわたし、具合悪いわ、う、苦しい」とかなんとか言って、胸を押さえてうずくまるのです。

 苦しむ(振りをする)彼女を介抱しながら鳴神上人はさらに動揺し、女工作員の意のままに手繰られていくのです。

 この勢いに押し切られ、彼は結婚を決意します。その機を逃さず、じゃ、夫婦の盃をかわしましょう、と雲の絶間姫は上人に酒を飲ませます。

 簡単に酔い潰れる鳴神上人。

 ふふふ、バカな奴。(というセリフはありません)

 酔い潰れた鳴神上人を尻目に、雲の絶間姫は瀧に登り、張られた注連縄をパシッと切るのです。

 注連縄が切られた瞬間、龍神は天に上り、あたりはたちまち大雨に。

 密命を完遂した雲の絶間姫は、じゃあね~、あとはよろしく~、とばかりに瀧から逃げていきます。

 豪雨に目覚め、やられたと知った鳴神上人は怒りのために荒れ狂い、逃げた雲の絶間姫を追って、花道を去っていく。

 というお芝居です。

 子供の頃、本当にあった話だと思っていたのですが、これはあくまでもお芝居で、史実ではありません。

 が、鳴神上人が怒って籠ったという岩屋については、モデルが実在します。

 京都市北区の雲ヶ畑にある志明院の岩屋です。賀茂川の源流があり、昔から都の水を守るとして崇敬されてきました。

 サントリーミステリー大賞受賞作の拙著「子盗り」は、志明院及び一帯の山から着想を得て執筆しました。

 京都市内というのに、都の喧噪とは隔絶された不思議な世界です。水神、龍神が宿るとされる岩屋は時が止まったかのように静謐で、龍が眠っているかのようです。

 一度、参詣してみてください。

◇海月ルイ(うみづき・るい)

京都市出身
第五回九州さが大衆文学賞受賞「シガレット・ロマンス」
第三十七回オール讀物推理小説新人賞受賞「逃げ水の見える日」
第十八回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞「尼僧の襟」
第十九回サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞「子盗り」

◆◆3月の海月ルイ インフォメーション◆◆

  • 「親と子のこころの風景2 今日はちがうよ」(愛知県教育振興会発行)
    エッセイ掲載。問合せTEL052-961-8501
  • 徳間書店モバイル https://tokuma.to/
    京都祇園迷宮事件
    京都迷宮事件簿 薄い月
    https://tokuma.to/personinfo/personinfo.8ing?pid=88
  • 文藝春秋「文春ウェブ文庫」て゛「子盗り」「プルミン」
    「十四番目の月」刊行。
    https://www.bunshunplaza.com
  • 文藝春秋より「十四番目の月」文庫化。
  • 文藝春秋より「ローザの微笑」
    赦すことで女は浄化され
    赦されることで男は泥に沈む。
    渾身の書き下ろし文藝春秋より発売中。
  • 「京都迷宮事件簿 薄い月」徳間書店より発売中。
  • 「京都祇園迷宮事件」徳間書店より発売中。
  • 「プルミン」が文藝春秋より文庫化されました。
  • 2005年日本国際博覧会『愛・地球博』記念
    「万博百景集」にエッセイ掲載。
    発行(財)2005年日本国際博覧会協会・中日新聞
    問い合わせ・中日新聞文化事業部
    TEL 052-221-0729
  • サントリーミステリー大賞受賞作品「子盗り」が文藝春秋より文
    庫化されました。
  • 「別冊文藝春秋」に連載されていた「十四番目の月」が文藝春秋
    より単行本化され発売中。
    京都を舞台にした誘拐劇。果たして犯人はどうやって身代金を強
    奪したのか?
  • 「烏女」(からすおんな)双葉社より全国書店で発売中。

(無断転載を堅く禁じます。)

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▼今月のご利益別運勢占い

●1月生まれ
恋愛運:気持ちを打ち明けて
金 運:節約を心がけよう
学び運:読書で学びのひらめきが
健康運:スポーツでリフレッシュ

●2月生まれ
恋愛運:素直に告白してみて
金 運:予定外の出費があるかも
学び運:ベストな方法が見つかる
健康運:ウォーキングで体力アップ

●3月生まれ
恋愛運:アピールすればうまくいく
金 運:お付き合い費がかさみそう
学び運:やる気が持続する
健康運:温かい飲み物で癒される

●4月生まれ
恋愛運:次の恋に向かうとき
金 運:積立貯金を始めよう
学び運:繰り返し学習で身につく
健康運:早起きでエネルギーがアップ

●5月生まれ
恋愛運:気持ちが冷めるかも
金 運:お得なお買い物ができそう
学び運:目標を明確にしてやる気アップ
健康運:マッサージで癒しを

●6月生まれ
恋愛運:新たな出会いが
金 運:ムダ遣いを見直して
学び運:資格取得の勉強を
健康運:野菜を意識して摂って

●7月生まれ
恋愛運:思いを伝えればうまくいく
金 運:お小遣いの予算を守って
学び運:アウトプットして記憶力増
健康運:明るい色を着て心が元気に

●8月生まれ
恋愛運:パーティでうれしい出会いが
金 運:衝動買いに注意
学び運:集中力が落ちそう
健康運:朝ごはんをしっかり食べて

●9月生まれ
恋愛運:焦って空回りしそう
金 運:臨時収入があるかも
学び運:早朝に学んで効率アップ
健康運:部屋の乾燥に注意

●10月生まれ
恋愛運:思い違いで関係が崩れそう
金 運:お小遣いが増えるかも
学び運:寝る前の読書で頭に残る
健康運:肩こり解消にはストレッチを

●11月生まれ
恋愛運:恋の終わりが来るかも
金 運:ポイントでお得な買い物が
学び運:得意分野をより強化して
健康運:足元を温めて

●12月生まれ
恋愛運:心ひかれる人との出会いが
金 運:趣味に関する出費が増
学び運:努力が報われるとき
健康運:食べ過ぎに注意

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〇編集後記 昨年9月の台風で神庫の屋根も被害を受けましたが、工務店が手一杯で修理ができませんでした。ようやく今春以降に目処が立ちましたが、今も屋根瓦が不足しているそうです。先月末再び北海道で地震が起き、自然災害への不安は消えません。各地の被災地での復旧工事が進み、被災された皆様が一日も早く平穏な暮らしを取り戻されますよう、改めてお祈りいたします。


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編集・発行 :

世界文化遺産 京都地主神社 Kyoto Jishu Jinja Shrine
参拝時間 午前9時~午後5時
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