神社というと、女性の方は、まず「巫女」さんをイメージされることも
多いのではないでしょうか。
白衣に緋の(赤色の)袴という衣装を一度は身につけてみたいという方
も少なくないと思います。
この巫女さんの源流をたどると「卑弥呼」に辿り着くと言われています。
卑弥呼は呪術、占いによってまつりごと、政治を行った古代の日本、
つまり邪馬台国の統治者、権力者でもありました。
今風に言えば、非常に強い霊能力をもった総理大臣というところ
でしょうか。
霊能力者とは、神や霊の声を聞く(神がかる)ことができ、それを
人々に伝えることのできる人とをいいます。
古代のこのような能力をもった人のことを学術的に「シャーマン」といい、
こうした人が司る宗教を「シャーマニズム」といいます。
現在でも、恐山の「イタコ」や沖縄の「ノロ」や「ユタ」と呼ばれる
人も、このシャーマンにあたります。
神社に奉職する人を神職といい現在ではほとんどが男性で、神道に
おいては、過去にはむしろ男尊女卑の風潮もありました。
(現在ではそのようなことは少なくなってきています。)
しかし、神職の源流も「神がかり」した人々であり、卑弥呼の様な
女性であったのです。
「シャーマニズム」も神道を理解するための重要な用語といえます。
(補注、卑弥呼の実像に付いては、諸説があります。
邪馬台国論争とも絡み、議論されています。
機会があれば、取り上げたいと思います。)