まず神様に拝礼する前に、手水所で手などを清めます。
柄杓に水をくみ左手、右手をそそぎ清め、さらに柄杓の水を手に取り
その水で口をすすぎます。(参照ページ)
これはお祓いの儀式と言っても良いでしょう。
ごく稀ですが、楼門の前に祓串(はらいぐし;神主がお祓いの時に
手に持って左、右とふっているあれです。)が置かれていることが
あるのですが、自祓い用で自分で左右左とふってお祓いするための
ものです。地主神社では祓戸大神社(はらえどおおかみしゃ)に
自祓い用の祓串が置かれています。
さて、ご神前での拝礼の作法ですが、一般的には二礼二拍手一拝です。
まず二度頭を下げ、二度手をたたき、もう一度頭を下げる、という
ものです。(参照ページ)
ただし、神社によっては、少し違った作法で拝礼することがあります。
手を四度たたいたりと、各神社に特有の作法もあるのです。
また、間違った作法で拝礼すると罰が当たるかというと決してその
ようなことは、ありません。
心からの神様への敬いの気持ちが表れた形であれば、極端な話ですが
たとえ十字を切られても、日本の神様は、お怒りになることはない
でしょう。
八百万の神という多神教の日本の神々は、異なる宗教の神や儀礼を
決して忌み嫌うということがなく、物事の多様性に寛容だからです。