多神教である神道の神様は、あらゆるものに宿り、無数におられ、
これを八百万(やおよろず)の神ということは、前にお話しました。
その多くの神様をそれぞれの特徴によって、様々にご分類する事が
できるのです。
もっとも代表的なものとして、天の神様系と、地の神様系という
2つの系統に分けることができます。
天の神様とは高天原(たかまのはら)という天におられる神の系統
であり、地の神様とは、元々その土地におられ守護していた土着の
神様、あるいは、天の神様の子孫で地にお住みになった神様をいい
ます。
天津神(あまつかみ)と国津神(くにつかみ)ともいい、この2つ
のすべての神々を総称して天神地祇(てんじんちぎ)といいます。
地主神社の主祭神、大国主命(おおくにぬしのみことさま)は、
国津神の代表的な神様です。
神様はすべて頭の上の方の天におられるようにイメージされている方
も多いと思います。
しかし、古事記、日本書紀によって天と地の神の2つに系統立てら
れていることは、歴史学や、民族学、人類学などの立場から様々な
解釈がなされています。