お年玉は、お正月の習慣となっていますが、この言葉も、神道とは
関係の深い言葉です。
お年玉のタマとは、霊魂、タマシイを意味します。ご先祖の霊を、
ミタマ(御霊)などと表現します。霊、魂といった、精神的、抽象
的なものをタマ、丸いものとイメージし、表現しています。
自然崇拝では太陽が、信仰の中心的な位置をしめる傾向があります。
確かに私たちは、太陽の恵みなくしては、生きる事はできません。
太陽は円形に見え、そのため尊く神聖な信仰の対象に、タマという
言葉をあてたのでしょう。
新年には、新しい活力ある神を迎え、豊作や家族の幸福を祈願する
それが正月の神事なのです。
お年玉は、新年の新しい神そのものをさし、さらに、神へのお供え
物(神饌)を意味するようにもなりました。
お年玉は、そのお供え物をお下がり(撤撰)として賜り、霊力を頂く
ということなのです。
神社への初詣と同様に、お年玉も年初の神道儀礼が、日本人の習慣
となっているのです。
京都地主神社 お正月・初詣特集ページへ