神社で神様に参拝する時、手をたたきます。
このことを、柏手を打つといいます。
お寺に参拝した時の作法と最も象徴的に違う作法ではないでしょうか。
この柏手も神道が、古代の信仰を継承している証となるものです。
手をたたくその波動で神様のご霊力を呼び覚まし、ご利益をいただこ
うとするです。これは古代の宗教的な指導者、統治者、いわゆるシャー
マンが行った呪術に通じるものだといわれています。
ご祈願やお祭りの前に太鼓がたたかれますが、これも同じ意味をもって
います。さらに芝居の幕を開く時にたたかれる拍子木も、この神様を
お迎えする作法が起源と言われています。
ご参拝される皆様のお願い事や、感謝の気持ちが通じますように、神社
の神様の前では、できるだけ元気よく、大きく手をたたいてください。
また正式な作法では二礼二拍手一拝となっていますが、たくさん手を
たたいた方が神様のお耳に届きやすいかもしれません。