裏白(うらじろ)には、表は緑で裏が白い葉から、裏表のない美しい心を持ち続けますように、という願いがこめられています。
海老(えび)の腰が曲がった姿が老人を連想させることから、長生きしますようにという意味がこめられています。
扇(おうぎ)は末広りの形から、家が代々栄えますようにという意味が込められています。
おせち料理は、お正月に年神さまのためにお供えする料理のことをいいます。
お料理の内容は、不老長寿・子孫繁栄など、良いイメージの食材や、縁起の良い名をつけて、祝い事の象徴となるものを詰めるようになっています。
年神さまにお供えしたお野菜とお供えしたお餅を、年神さまと一緒にいただく料理がお雑煮です。
日本各地でいろいろな食べ方があると言われていますが、京都のお雑煮は、白味噌仕立てで、円満を願い丸餅が使われる事が多いですね。
別名『おかめ』とも言います。ふっくらした頬の形が「瓶・甕(かめ)」に似ていることから名付けられたといわれています。おかめのご利益を授かると災難は全て消え去り、福がたくさん訪れると言われる縁起物です。
お屠蘇は元日の朝に、朱塗りの屠蘇器で去年の無事を感謝し、今年も元気に過ごせることを祈って飲みます。「屠蘇」は蘇【病気を起こす鬼】を屠(ほふ)る【打ち負かす】という意味があります。もともとは風邪の予防薬だったと言われていますが、体内の邪気を追い出し、長寿になるともいわれています。
鏡餅は、年神さまへのお供えとして飾るものです。
数の子はニシンの卵です。「二親(にしん)」からたくさんの子ができることにあやかり、両親が健在で子宝に恵まれて家が繁栄するようにとの願いを込めた料理です。
門松は、松飾り、門の松とも言われ、正月の年神さまをお迎えし、お祭りする場所を示す目印で、神様を家に迎え入れるために門、または玄関に立てます。
遊び方は、かるたを表向けにして並べ、読み手が読んだ読み札と対になる絵札を探します。対になる絵札を見つけたらその絵札を触り、「はい」と声をだします。これを繰り返し、最終的に持ち札の多い人が勝ちになります。
“ 金団(きんとん)”とは、黄金の団子という意味があり、黄色い栗金団は、見た目の色合いが豪華で金塊のように見えるところからお正月に食べられるようになったといいます。
黒色には魔よけの力があるとされていました。まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせることを願って食べられます。
葉っぱは大きな矢じりの形をしており、葉柄が長く大きな芽が出ることから、「芽が出る=めでたい」と縁起をかついで、正月料理や祝い膳などにもちいられています。
元は神様にお供えする赤米、白米を模した物です。形が日の出に似ているのため、新しい門出として祝い膳にのるようになったと言われています。
お祝いの水引をかたどったもので、大根の白と人参の赤で「紅白」を表しています。
春の七草のひとつ。咳・痰に良いと言われています。
御幣(ごへい)とは「神さまに捧げる物」の意味で幣帛(みてぐら)・幣帛(へいはく)とも呼ばれます。
元々は神に捧げるものでしたが、神様が降りてくる場所を表したり、おはらいの道具としても用いられます。
代表的な独楽の遊び方に、『天下ごま』と『けんかごま』があります。『天下ごま』誰が一番長く回るかを競う遊び。『けんかごま』は相手のこまを割ったり、削ったりして使用不能にする遊びです。
昆布(こんぶ)には、「よろこぶ」というおめでたい言葉にあやかれますようにという願いがこめられています。
縁起のよい「よろこぶ」の語呂合わせから、お祝いごとの膳に使われています。
屠蘇器(とそき)と呼ばれるお屠蘇グッズのひとつ。屠蘇を入れる器のことをいいます。
屠蘇器(とそき)と呼ばれるお屠蘇グッズのひとつ。重ねた盃をのせる台のことを言います。
鏡餅など、神前に物を備えるときなどに使用する台。
しめなわの“シメ”は“入ってはいけません”の意味。神聖な場所をほかと区別するために張るものだと言われています。神聖清浄な区域を示すため「標縄」と書いたり、三筋、五筋、七筋のわらを下げることから「七五三(しめな)縄」と書かれることもあります。
おせち料理など、お料理をいれる箱。
日本各地でいろいろな味付けがあると言われていますが、関東風は、すまし仕立てで、関西風は、味噌仕立てが多いと言われています。京都のお雑煮は、白味噌仕立てで、円満を願い丸餅が使われる事が多いですね。
何人でも参加でき、簡単に遊ぶことができる双六は、お正月の団欒にぴったりで、その年の運だめしにもなります。
春の七草のひとつ。大根(だいこん)のこと。神経痛や胃腸、咳止め、食中毒時の腹痛、冷え性、食欲の増進、二日酔い、頭痛などに効くと言われています。
春の七草のひとつ。蕪(かぶ)のこと。食べすぎや胸やけの不快感をしずめ、腸の働きを正常に整えるといわれています。
春の七草のひとつ。精を養い、血脈を整え神経痛、痛風、リウマチに良いと言われています。
元は神さまへのお供え物で、「めでたい」につうじる語呂合わせから、おめでたさの象徴となり、お正月料理に加わったと言われています。
橙(だいだい)には長い間実が木から落ちずに生長することから、家が代々栄えますようにという願いが込められています。
初夢の『二鷹』は、鷹は鶴や鳳凰と並んでめでたい鳥である事、または、鷹はつかみ取るに通じて、初夢の中では2番目に縁起がいいとされています。
宝船の絵を、枕の下に敷いて寝ると良い初夢を見られると言われています。
『松は千歳を契り、竹は万代を契る(松は長寿を約束し、竹は繁栄を約束する)』ということわざから、門松には、縁起をかついで竹が使われています。竹の頂部が斜にすっぱり切られているのは、家康が「タケ(ダ)の首を斬る」という見立てで 門松の竹を斜めに切ったと言われています。
もともとは、年初めに両親が男子の出生を祝い、その健やかな成長を祈る儀礼として行われていたもの。願いごとを凧に乗せて天に届けるという意味もあります。
ごまめ(カタクチイワシの幼魚)を醤油風味で飴炊きにしたものをいいます。カタクチイワシは肥料に使うと米が豊作となったことから、豊作を願って食べられました。特に関東では祝い肴三種として欠かせないもののひとつです。
伊達巻きは巻き物(書物)に似た形なので、知識が増える事を願う縁起物とされています。また「伊達」は伊達政宗の派手好きに由来し、あかぬけて洗練されていることの意味をもっています。
屠蘇器(とそき)と呼ばれるお屠蘇グッズのひとつ。日本酒を入れるやかんのような形をした入れ物を言います。
年神さまとはお正月に各家庭にやって来るといわれている神さま【「年(歳)徳神(としとくじん)」「正月様」とも呼ばれています】のこと。新しい年の実りをもたらす「農耕の神」の事で、年に一度、年の始めに降臨して、子孫の繁栄を見守ってくれます。
お雑煮の具で代表的なものとして、鶏肉切身や肉団子にしたものが入っていることが多いですが、その土地の特産物が使われることも多く、北海道は鮭やイクラ、広島は牡蠣、北九州ではブリなどがはいったりもします。
春の七草のひとつ。若菜の青汁は動脈硬化に良いと言われています。
初夢の『三なすび』は、ナスは物事を「成す」に通じることから、初夢の中では3番目に縁起がいいといわれています。
正月の松の内が終わる1月7日(七草の節句)の朝に食べるのが七草がゆです。邪気を払い万病を除くまじないとして食べる中国から伝わった風習です。おせち料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養補給をするという古人の智恵もうかがえます。七草とは、『せり』、『なずな』、『ごぎょう』、『はこべら』、『ほとけのざ』、『すずな』、『すずしろ』のことをいいます。
南天(なんてん)→難を転ずるということから、南天は縁起担ぎ・吉をもたらす植物として、正月には欠かせない植物となっています。
お雑煮に人参の花切りなどをいれると、見た目が華やかになります。
羽子板とは羽根つきの時につかう板です。赤ちゃんが生まれて初めて迎える正月を「初正月」と言いますが、女の赤ちゃんには、古くからこの初正月を祝って、羽子板を贈る習慣があります。
春の七草のひとつ。産後の浄血や催乳に用いると言われています。
ムクロジの実に鳥の羽をつけたものです。ムクロジは「無患子」【子(どもが)患(わ)無(い)】と書くので、羽根つきは子供の無病息災を願う正月遊びとされています。
打ち損なって羽根を落とすと、顔に墨を塗られるというルールは、魔除けのおまじないの意味をもっています。
読み札(絵札)に詠み人の絵が入り、読み手がよんだ歌の下の句の取り札(字札)を取るというゲームです。
初夢の『一富士』は、日本最高峰の霊山だということと、富士=無事という掛け言葉から、初夢の中では一番縁起がいい夢とされています。
春の七草のひとつ。胃腸に良いと言われています。
屠蘇器(とそき)と呼ばれるお屠蘇グッズのひとつ。銚子と重ねた杯をのせた盃台をのせる器のことを言います。
「ぽち」は「これっぽっち(小さな)」という言葉から来ていて、"ほんの少しですが"という謙虚な気持ちから始まったという説があります。
古代日本では、常緑樹には神が宿るとされていました。『松は千歳を契り、竹は万代を契る(松は長寿を約束し、竹は繁栄を約束する)』ということわざや、神を“待つ=松”の掛詞から、門松に松が使われるようになったといいます。
お雑煮に青味のある三ツ葉(他には小松菜・ほうれん草など)を入れることで彩りが加わります。
お餅は、一年の幸せをもたらしてくれる年神様へのお供え物として、古くから食べられてきたお正月を祝うための食べ物です。鏡餅の丸い形は家庭円満を表しています。
小芋がたくさんつくことから子孫繁栄の意味。また、「八つ頭を食べれば、世間の頭になる」といわれ、漢字の八に「末広がり」の意味をかけたりなど、縁起物としておせち料理に良く使われています。
お雑煮にゆずを入れる事で、ゆずの香りが後口をすっきりと感じさせ、また黄色の色合いが華やかさを加えてくれます。
譲葉(ゆずりは)には、新しい葉が生長した後に古い葉が落ちることから、新旧の世代が一緒になって家を繁栄させていきますようにという願いがこめられています。
れんこんには穴が空いていることから、そこから遠くが見える(未来を見通すことができる)ということで、縁起物とされています。
元日の朝に汲む水を若水といい、邪気を除くといわれています。お雑煮などに用いたり、"若水"ですった墨を書き初めで使用すると縁起がいいといわれています。