旧暦7月7日の七夕は、梅雨明け後である8月の夜だったので、晴れた日の方が多かったようです。しかし新暦の7月7日では、全国的にまだ梅雨が明けていないため、七夕の夜が雨のことも珍しくありません。逆に、青空に向かって泳ぐイメージが強い鯉のぼりですが、もともと、江戸時代の頃は6月の梅雨の時期に掲げられていました。雨の中で鯉が力強く天に昇って龍になる「鯉の滝登り」にあやかって、武士の子弟が出世を願ったのだそうです。
このように天候などの理由や、古くからの習わしに従うという信仰から、従来の暦で行事や祭礼が行われることは全国でも多く見られます