重要文化財本殿
一般には格天井(ごうてんじょう)か折上格天井であるところが、ここでは外陣、内陣ともに山形天井になっており、神社本殿の天井としては実に珍しいものです。本殿内外の極彩色や金箔を施した装飾金具は、目の覚めるばかりに鮮やかで、円柱のひとつひとつに描かれた金蘭巻文様(きんらんまきもんよう)が、柱によってそれぞれに異なっています。図柄はめでたい「のし」模様や、宝づくしの模様に特色があります。
ご社殿のご紹介
現在のご社殿は1633年(寛永10年)、徳川三代将軍家光公により再建されました。本殿は入母屋造りと権現造りの様式を兼ね備えた桧皮葺極彩色の華麗優美な建築で、双堂という奈良時代の様式をも今に伝え、拝殿・総門と共に国の重要文化財に指定されています。特に、ご社殿内部の華麗な極彩色模様は、平安朝の優雅さと桃山文化の雄大さを巧みに取り入れた彩色で、比類のない見事さです。
地主神社では、社殿と境内地全域が国の重要文化財に指定され、世界文化遺産に登録されています。
一般には格天井(ごうてんじょう)か折上格天井であるところが、ここでは外陣、内陣ともに山形天井になっており、神社本殿の天井としては実に珍しいものです。本殿内外の極彩色や金箔を施した装飾金具は、目の覚めるばかりに鮮やかで、円柱のひとつひとつに描かれた金蘭巻文様(きんらんまきもんよう)が、柱によってそれぞれに異なっています。図柄はめでたい「のし」模様や、宝づくしの模様に特色があります。
南側正面が崖になっているため、いわゆる舞台造りになっていますが、ここの天井も一般の拝殿とは異なって、平板を並べて張った『鏡天井』で、そこに狩野元信の筆による丸竜が描かれています。夜ごと天井を抜け出し、音羽の滝の水を飲むために、竜の目に釘を打ちつけたという伝説で知られているこの竜は、いずれの方角から眺めても自分の方をにらんでいるように見えるところから、『八方にらみの竜』とも呼ばれ、清水七不思議のひとつにも数えられています。
地主神社のご社殿には狩野元信によって描かれた丸竜がいます。この竜は音羽の滝の水を飲むために夜ごと天井を抜け出したことから、恐れられ、目を釘で打ち付けられたという伝説もあり、いずれの方向から眺めても自分の方を睨んでいるようにみえるところから「八方にらみの竜」とも呼ばれています。
横から見ると、个の形をした簡素な造りですが、正面は柱が鳥居の形となっており、総門としては大規模な部類に属します。
上部に並んだ瓦の菊の文様が、古い時代の天皇との関わりを物語っています。