えんむすびの神さま 京都地主神社
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第3回 謡曲『田村』 世阿弥 作
謡曲『田村』の舞台は、京都・音羽山の清水ですが、こちらは他にも『熊野(ゆや)』『盛久(もりひさ)』の舞台としても知られています。また嵯峨天皇の皇子である源 融(みなもとのとおる)の話である『融(とおる)』の曲中、六条河原の院から音羽山、つまり地主権現の方に向かっての景色を謡っており、この地の風景が昔から素晴らしいものであったことがうかがえます。このように、嵯峨天皇が地主神社に行幸(詳しくは御車返しの桜へ)された後も、皇子である源融が謡われるなど、天皇家代々に受け継がれている地主権現への厚い信仰は、歌やエピソードに多く見られます。こういった文献は地主神社の歴史を紐とく重要な遺産でもあるのです。
今回はその中の一つ『田村』を紹介します。
春うららかな三月、東国の僧は都見物に京に登り、花盛りの音羽山へと詣でました。ふと見れば、ひとりの少年が雪のように散り敷く桜を掃き清めています。
なぜか興味をひかれた僧は、地主の桜の花守かと少年に問いかけました。すると少年は「花の頃にはいつもこうして木陰を浄めていますから、そうなのでしょうか」と意味ありげに答えました。さらにこの地の来歴を尋ねると、ここは坂上田村麻呂にゆかりの地であるのだと言いました。やがて日も暮れはじめ、花の都の春の空のもと、値千金(あたいせんきん)と言われる春の宵から月が登るまで、そのあたりの名所の物語などをして二人は美しい景色に酔いしれました。
少年の様子が常人と思われないので、僧は「其名いかなる人やらん」と尋ねました。少年は「帰る方をみていればわかります」というと月影射す田村堂の中へと消えていきました。僧は、そのまま月の下、桜の影で夜もすがら経を読んでいました。すると、その声にひかれるように、征夷大将軍・坂上田村麻呂の霊が現れ、戦の物語をして「勝利を得て武勲をたてることができたのも全て清水の観音の霊験によるものだ」と讃えたのでした。
それ花の名所多しといへども 大悲の光色添ふゆゑか この寺の地主の桜にしくはなし
値千金(あたいせんきん)   源 融(みなもとのとおる)
千金に値するほど高い価値があること。   嵯峨天皇の皇子。大変な美男子であったことから、平安時代中期、紫式部によって書かれた長編小説・源氏物語の主人公「光源氏」のモデルとされている人物。
大納言などを歴任し、従一位左大臣を務めた。
 
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第1回 平安時代に詠まれた歌
第2回 熊野(ゆや)
第3回 田村
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