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七夕特集

地主神社は社殿修復⼯事のため、
閉⾨しています。
(工期約3年)

受け付けました「縁むすび特別祈願」は、
神官が毎⽇ご祈願しております。
郵送で受付中

七夕タイムトラベル

江戸時代に到着~!あ、あれは黒船だね。どうやら幕末に到着したみたいだ。
少し時間をさかのぼって、江戸時代前期に行ってみようかな?

あれ、着いたみたいだけど、どうも雲行きがあやしいな。今にも雨が降ってきそうだよ。
ポツ…ポツ…ポツ… ザーーーーーーーッ!!

ひゃーーーー!どしゃぶりだ。 これじゃ天の川も見えないよ。
ちょっと雨宿りしよう。 あ、あそこにも雨宿りしている人がいるな。少し隣を借りよう。
あれれ、隣の人、なにかぶつぶつ言っているぞ。

七夕の あはぬこころや 雨中天
七夕の あはぬこころや 雨中天

(あれ?この俳句はどこかできいたことがあるぞ!この句はたしか…)
すみません!あなたはもしかして松尾芭蕉さんですか?

そうだが…どうしてわかったんだい?

うぐ…それはおいといて。今の俳句はどういう意味なんですか?

ほら、さっきまでは晴れていたのに、急に雨が降り出してきただろう?
おりひめとひこぼしは今日こそ会えると思って有頂天になっていたはず。
でも残念ながら雨で天の川が渡れなくなったんだ。
だから二人の心は今まさに雨の中にいるどしゃ降りの気分だろう。
その心の中を有頂天(うちょうてん)→雨中天(うちゅうてん)と、ちょっともじって詠んでみたんだ。

さすが芭蕉さん!二人の気持ちの変化をさりげなく語呂合わせするなんて、センスを感じます!

うむ…。ところで君は私のことをよく知ってるようだがいったい…?

う、では先を急ぎますのでこれで!!

ふぅ、未来から来たなんてばれたら大変だよ。
さぁ、そろそろ時間もなくなってきたし、最後に明治時代に行ってみようかな?

今度は見事に晴れている。天の川もとってもキレイに見えるよ。
あちこちに、願い事が書かれた短冊や飾りが笹竹に結ばれている。
もう明治時代まで来ると、風習は今とあんまり変わらないんだね。
子どもたちがその笹竹の間を喜んでかけまわっている。その様子を優しそうに眺めている人がいるよ。

七夕の あはぬこころや 雨中天
七夕の あはぬこころや 雨中天

子どもたち、とっても嬉しそうですね。

短冊に願いごとを書いて、竹に結ぶ時ってすごくワクワクするんだよなぁ。

それだけで、不思議とお願いごとに一歩近づけた気がしますよね!

七夕の あはぬこころや 雨中天
七夕の あはぬこころや 雨中天

なんだかとってもロマンチックな句ですね~。
七夕、といえば恋愛。そんな日はやっぱり好きな人に会いたい。
髪を洗って乾かす間もなく愛しい人に会いにいく。
七夕の日が終わってしまわぬうちに…という感じですか?

う~ん、ま、そんなトコかな?ところでキミは誰?

はい!ボクはいなばです。地主神社で大国主命(おおくにぬしのみこと)さまに仕えて、 みんなの恋をかなえる仕事をしています!

??いなば…?おおくに…??恋をかなえる仕事???

(あっ!しまった!しゃべりすぎたぞ!しかもなんか怪しまれてる!まずい…) そ、それではボクはこれで!!

ふぅ、なんとかボクの七夕タイムトラベルも無事に終わりそうだ。
色んな時代の七夕ことも知れたし、有名人には会えたし、とっても楽しかったなぁ。
そろそろ地主神社に帰って、七夕祭りの準備をしなくっちゃ!
たくさんの人の恋をかなえなくちゃいけないから、とっても忙しくなるぞ!
ステキな七夕の夜、みんなの願いも無事お星様に届きますように☆

江戸〜明治時代と七夕

現在のように、願いごとを短冊に書いて笹竹につるす七夕祭りの形となったのは、江戸時代のころ。笹竹は古くから厄よけの力を持つ聖なる植物とされていたので、この霊力によってより願いがかなうと信じられていました。また、七夕には天の川や機織りの糸に見立てたそうめんを食べるようになりました。そうめんを食べると「おこり(熱病)」にならないと伝えられていました。

七夕こけし 七夕祭
地主神社×ヨーロッパ企画 コイバナナ